特別永住者に多い質問
会社の人にバレないように帰化申請できますか？
Q1. 私は普段、通称名を使用しているため勤務している会社にも在日韓国人であることを周りには秘密にしております。会社員の場合、帰化申請の必要書類で「在籍および給与証明書」が必要になると思いますが、会社の人に「在日」であることがバレないように発行してもらうことはできますか？
A1. 以前は、韓国籍であることがバレてしまうことを覚悟して、上司や経理部の担当者に、帰化申請の必要書類ということで、在籍および給与証明書を発行してもらう必要がありましたが、2003年より、特別永住者の帰化に限って、社員証のコピーと給与明細のコピーで代替できるようになりました。
ということで、特別永住者の方に関しては、会社の人に知られないように、帰化申請の書類を集めることは基本的に可能です。
本籍地がわかりません
Q1. 本籍地がわからないので家族関係証明書などの交付申請ができません。どうしたらよいでしょうか。
A1. 日本生まれの在日韓国人の場合、本籍地がわからないというケースはよくあります。かくいう私がそうでした。また、朝鮮籍の方の場合は、本籍地不明のケースがほとんどです。
本籍地を調べるための方法は以下の通りです。
① 両親に聞いてみる
② 閉鎖外国人登録原票を取り寄せる
③ 両親の閉鎖外国人登録原票を取り寄せる
④ 自身や両親の出生届および婚姻届証明書を取り寄せる
【両親に聞いてみる】
両親に聞いてみるというのはなんとも簡単な方法ではありますが、聞いてみると多くの場合で本籍地がわかります。
私も父に聞いたらふつうに知っておりました。
【閉鎖外国人登録原票を取り寄せる】
閉鎖外国人登録原票とは、2012年7月までの外国人情報が記載された書類です。
簡単に言うと、戸籍と住民票がセットになったような書類ですので、ほとんどのケースで本籍地の記載があります。
この書類は2012年7月9日に外国人登録法が廃止されたため、閉鎖された外国人登録原票ということになります。
それまで市区町村で保管されておりましたが、出入国在留管理庁において保管されております。
【両親の閉鎖外国人登録原票を取り寄せる】
自分の閉鎖外国人登録原票を取り寄せても本籍地が分からない場合は親の閉鎖外国人登録原票を取り寄せてみましょう。
ただし、すでにお亡くなりになられている場合は2か月以上かかることもあります。
【出生届・婚姻届証明書を取り寄せる】
この場合は、必ず添付書面も交付してもらえるようお願いしてみてください。
添付書面に両親の戸籍がのっかってくることがあります。
【色々試したけれど本籍地が不明の場合】
①～④の方法をすべて試してみたけれど本籍地がわからなくても帰化申請をあきらめる必要はありません。
その場合は、本籍地の証明書類を免除にしてもらいましょう。
ただし、免除の場合は、通常の申請よりも必要書類が多くなります。
兵役義務を終えていないと帰化できませんか？
Q3. 韓国人で帰化申請を希望する者ですが、まだ兵役義務を終えていません。兵役を終えていなくても帰化申請できますか。
A3. 兵役義務と帰化申請は関係がありません。まず特別永住者の場合は徴兵免除ですので兵役義務自体がありません。また特別永住者以外の方でも、兵役を終えていないからといって帰化申請できないことはありません。そもそも、韓国籍の喪失手続きは帰化申請後です。すでに日本国籍を取得している状態ですので、韓国側で韓国籍の喪失手続きを拒否することはありません。
これまで使ってきた通称名を使えますか？
Q1. これまで銀行口座を作ったり年金手続きをする際も通称名を使ってきました。帰化後も引き続き通称名を使えますか。
A1. 帰化後の氏名を通称名と同じにすれば、通称名を本名として名乗っていくことはできます。ただし、帰化前のように、本名とは別に通称名を登録して使用するということはできませんのでご注意ください。
